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つれづれなるままに

(「ヒグマの恐ろしさ」「獣害事件の恐ろしさ」を知らない人へ)名著『慟哭の谷』をご紹介いたします

このブログサイトは「お得情報」を主に記載しております。

時事的な記事は極力書かないようにしているのですが、あまりにも呆気に取られた事件というか事実がございましたので、記述いたします。

当方が呆気に取られたのは以下の記事です。

headlines.yahoo.co.jp

北海道の「首都」である札幌に出没を繰り返したヒグマを行政が射殺したニュースです。

人間の安全領域を行政が確保したニュースですので、すんなり受け入れることができるニュースなのですが、なんと苦情が300件を超したとのことです。

「熊さんが可哀そう。」

「麻酔銃を使え!」

といった幼稚な意見が多かったようです。

予想通り、苦情の大半は「道外」からのものだったようで、ヒグマの恐ろしさを知らない人達が余りにも多い印象でした。

この記事、実は北海道札幌市より発信しております。

当方は北海道知床で生まれ、札幌市で育ちました。

東京都新宿区の某大学に入学するために上京、以降、生活の本拠は東京都となっております。

現在、JRA競馬開催の中心が札幌となっているため、競馬観戦のため、生活の拠点を北海道に移しております。

とはいえ、仕事の打ち合わせ等もあるため、毎年8月は北海道と本州を4往復程度いたします。

当方のバックボーンを簡単に記載いたしましたが、北海道で育った人間にとって、ヒグマとはまさに「恐怖」の対象です。

札幌で育った人間よりも「知床」を含む「道東」、そして日本史上最大の獣害事件「三毛別羆事件」が発生した「道北」に住む人々ほどヒグマに対する「恐怖」は大きいと思います。

当方も知床で釣りをしていたところ、地元の漁師さんに「このところヒグマが出没するので、そっちに行ってはいけない!」と大声で怒鳴られたこともあります。

それほど北海道の人間にとって、ヒグマは身近にある「恐怖」なのです。

北海道開拓の歴史は「ヒグマとの闘争」の歴史でもありました。

明治以降、急速に開拓が進む北海道において、ヒグマの生息圏は急速に減少していきました。

そんな状況下において、人間とヒグマの闘争がもたらした様々な悲劇が刻まれていきます。

主な獣害事件のリンクを貼っておきますので、Wikipediaレベルの知識は教養として蓄えておくことをオススメいたします。

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

人間が北海道を開拓し尽くした第二次世界大戦以後も、北海道では大きな獣害事件が発生しております。

特に福岡大学生が犠牲になった下記の事件はヒグマの習性等を深く学ぶことができます。

二度と悲劇を繰り返さないためにも熟読をオススメいたします。

ja.wikipedia.org

昨今、ヒグマの恐ろしさを知らない方、認識していない方が多いと感じられます。

私が東京で出会った女性も以下のような発言をしておりました。

「クマさんはハチミツが主食なんだよ。」

呆気に取られたことを思い出します。

そこで今回のヒグマ射殺苦情殺到ニュースです。

当方が呆気に取られたことはご理解いただけるかと思います。

こんなご時世であるからこそ、是非読んでいただきたい書物がございます。

木村盛武著『慟哭の谷」です。

 

上記に記載しております日本史上最大の獣害事件と言われる「三毛別羆事件」を主題にヒグマの恐ろしさ、人間の無力さを著します。

著者は長年「営林署」に勤務されてきた「その道」のベテランです。

事件後46年目に惨劇地区の担当となり、入念な聞き込み等を行って著したノンフィクションです。

ヒグマは非常に賢く、かつ特殊な習性があることが分かります。

一方で人間に対し、他の野生動物同様「恐怖」を感じていることも事実です。

著者自身、ヒグマと遭遇した際のエピソードも挿入されており「ヒグマと遭遇した際、どのように対処すればよいのか」も理解できる良書になっております。

今回のヒグマ射殺に関して様々な意見があることは素晴らしいことだと思います。

日本国は思想・信条の自由を憲法で保障しており、表現の自由は民主主義の根幹をなす権利です。

しかし「ヒグマの恐ろしさ」を知らない人が余りにも多い現実に、個人的に危惧を覚えました。

過去の獣害事件の概要を知り、優れた名著を読み込んでいただき、北海道の人間が「恐怖」を覚え続ける「ヒグマ」の生態を深く理解していただくことをオススメいたします。

北海道を訪れるとき、ヒグマと遭遇する確率は「ゼロ」でありません。

北海道観光の際、万が一の「獣害事件」に遭遇しないよう、頭の片隅にヒグマに対する最低限の知識を蓄えていただくことを推奨いたします。